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大阪万博 台湾パビリオン予約は必要?見逃せない魅力のある体験

大阪万博 台湾パビリオン予約は必要?見逃せない魅力のある体験

​2025年4月13日から10月13日まで、大阪・夢洲で開催される大阪・関西万博は、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、世界中の国や地域が参加し、最先端の技術や文化を紹介する一大イベントです。​その中で、台湾が関わるパビリオン「TECH WORLD」は、正式には「台湾パビリオン」とは名乗っていませんが、台湾の魅力を存分に体験できる場所として注目を集めています。​

TECH WORLDは、台湾の最高峰「玉山(ユィシャン)」からインスピレーションを得た建築デザインで、「生命」「未来」「自然」の3つの要素をテーマに、デジタル技術や立体映像技術を融合させた展示を通じて、来場者の六感(視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚・感性)と交流する体験型パビリオンです。​スマートウォッチを装着して館内を巡るというユニークな演出もあり、まるで台湾の近未来都市を旅しているかのような感覚を味わえます。​

台湾は国際博覧会を統括するBIE(博覧会国際事務局)に加盟していないため、国として公式に参加することができません。​そのため、台湾の外郭団体が出資する日本法人「玉山デジタルテック」が民間企業という形で出展し、「TECH WORLD」としてパビリオンを運営しています。​

この記事では、TECH WORLDのテーマや展示内容、スマートウォッチを使った体験演出、台湾文化と最先端技術の融合展示、来館者限定のプレゼント、予約の有無と入場方法、他パビリオンと比べた注目ポイントなど、詳細にご紹介していきます。​

カオル

台湾の魅力を五感で感じられるって、どんな体験ができるの?」

目次

台湾パビリオンは大阪万博にある?TECH WORLDの見どころを紹介

2025年の大阪・関西万博がついに開幕し、世界各国から多彩なパビリオンが集まる中、「台湾のパビリオン」

このパビリオンは、“台湾”という名称を表に出すことなく、巧みにその魅力を伝える構成となっています。名前だけで判断して見逃してしまうのは、あまりにももったいない充実した内容なのです。

ここでは、そんなTECH WORLDの見どころや展示の工夫、運営団体の背景などを詳しくご紹介していきます。

台湾パビリオンは正式名称ではない理由

大阪万博に足を運んだ方がまず驚くのが、「台湾」の名前がどこにも見当たらないという点です。しかしそれには国際的な背景と政治的な事情が大きく関係しています。

台湾は現在、国際博覧会を統括するBIE(博覧会国際事務局)に加盟していません。このBIEは、万博に参加する国や地域を公式に認定する組織であり、加盟していないと「国」として公式にパビリオンを出展することができないルールになっています。

このため、台湾はこれまでも万博への参加を様々な形で工夫してきました。今回の大阪万博では、国としてではなく「民間企業」という立場での出展という形を選択したのです。

そうした背景から、名称に「台湾」とは明示せず、代わりに「TECH WORLD」という名前が使われています。とはいえ、展示内容や館のデザイン、運営の主体などを見ていけば、事実上の台湾パビリオンであることは明白です。

このような事情はユーザーにとってやや分かりづらい部分ですが、「台湾パビリオンがないのでは?」と感じてしまうのは自然なことです。むしろ、その中に台湾の魅力をどう盛り込むかという挑戦は、逆に大きな見どころでもあります。

入り口には台湾の島を象ったようなオブジェが設置されており、SNSなどでも「これは台湾を暗に示しているのでは?」と話題になりました。

つまり、名前にこそ表れていないものの、TECH WORLDは台湾の文化的・技術的な発信の場としての役割をしっかり果たしているということです。

TECH WORLDの運営団体と背景

TECH WORLDは「玉山デジタルテック」という企業が運営しています。ただの一般企業のように聞こえるかもしれませんが、この組織には特別な意味があります。

まず、この企業は台湾の外郭団体によって出資されており、実質的に台湾の意志を代弁する立場にある日本法人です。つまり、企業という立場をとりつつも、実態としては台湾の国家的プロジェクトの一環として出展されています。

なぜこのような形をとったのかというと、前述のように台湾はBIEに加盟しておらず、国家としての出展が認められていないからです。そこで民間団体という形での参加を選び、「公式には企業」「実質的には台湾政府系」というバランスの上で構成されています。

日本政府は万博の場で政治的な混乱を避けるため、台湾側に「民間企業としての出展であることを明確にしてほしい」と要請したという報道もありました。万博という国際舞台では、こうした政治的配慮が必要とされる現実も見逃せません。

ただ、そのような制限があっても、パビリオン自体は極めて豊かな内容で構成されており、技術・文化・アートを多角的に表現している点が高く評価されています。

ここで感じられるのは、制限の中でも自国の魅力を最大限に伝えようとする台湾の強い意志です。名前では語らないけれど、展示内容や演出にはしっかりと「台湾らしさ」が込められており、見た人の心に残る印象を与えてくれます。

玉山デジタルテックの役割とは

玉山デジタルテックの役割とは

「玉山デジタルテック」は、このTECH WORLDパビリオンの運営を一手に担う企業であり、その名前の由来にも大きな意味があります。

“玉山”とは、台湾の最高峰であり、象徴的な存在でもある山の名前です。標高3,952メートルを誇り、多くの台湾人にとって誇りの対象であり、「台湾の屋根」とも言われています。この山の名前を冠した会社名は、単なる名称ではなく、台湾という国家を象徴的に伝える意思表現とも解釈できます。

この企業は台湾の外郭団体が出資して設立した日本法人で、民間企業の形式を取りながらも、実際には台湾の技術力や文化力を世界に発信する使命を背負っています。

パビリオンの展示設計・演出に関しても、単なる商業的なプレゼンではなく、台湾という国が未来に対してどのようなビジョンを持ち、どのような技術で社会に貢献できるかという観点から、メッセージ性を強く意識した内容になっています。

また、玉山デジタルテックは、台湾現地のスタートアップやクリエイター、大学の研究機関とも連携し、最新技術やデジタルアートを活用した体験型展示を共同で制作しています。つまり、単に「紹介」するのではなく、「共に創る」というスタンスがこの企業の特徴なのです。

このような形で、日本の地において台湾の想いと技術力をしっかりと表現している玉山デジタルテックは、技術力と文化発信の橋渡し役として重要なポジションに位置づけられています。

台湾の象徴を感じるデザインと演出

TECH WORLDの建築や展示演出には、随所に台湾らしさがにじみ出ています。建物の外観は、台湾の自然をイメージした曲線的なデザインで構成されており、特に玉山をモチーフとした形状が目を引きます。

このデザインは単なる装飾ではなく、台湾の自然美や力強さ、そして独立した精神性を象徴する意図が込められています。

館内に入ると、まず体験するのがスマートウォッチの装着です。来館者はこのウォッチを身につけ、館内を巡るごとに様々なデジタル反応が返ってきます。展示の前に立つと、映像や音響、光の演出が来場者に合わせて変化し、まるで台湾を旅しているかのような没入感を生み出します。

展示の中には、**台湾の伝統絵画をAIが再構築した「動くアートギャラリー」**や、立体映像による自然体験エリアもあり、五感をフルに活用した体験が可能です。

さらに、展示の随所に「TW」の文字や台湾島のシルエットがさりげなく登場します。名前では語らない分、こうした視覚的・感覚的な演出で「ここは台湾を感じる場所なのだ」と来場者に訴えかけてきます。

また、展示のテーマとして掲げられているのは「世界をつなぎ、より良い未来の生活を創造する」。これは、台湾が掲げる未来社会への貢献というビジョンに通じており、技術と文化、自然と人間の共生を大きな軸としています。

このように、TECH WORLDは単なる展示空間ではなく、「感じる台湾」「考える未来」をテーマに構成された、極めて完成度の高いパビリオンです。

見た目や名前だけではわからないかもしれませんが、中に入って体験を重ねていくうちに、「ああ、これは台湾の想いが詰まった空間なんだな」と自然と気づかされるはずです。

台湾パビリオンは予約必要?TECH WORLDの見どころを紹介

TECH WORLD(テックワールド)と名付けられた体験型展示館です。

TECH WORLDは、「自然」「未来」「生命」という3つのキーワードをベースに、台湾の文化やテクノロジーを五感で感じられる設計がなされています。今回はこのパビリオンの展示内容から、予約方法、他のパビリオンとの違いまで、詳細にご紹介します。

TECH WORLDのテーマと展示内容

TECH WORLDが掲げるテーマは、「世界をつなぎ、より良い未来の生活を創造する」。このメッセージには、台湾の社会や技術が目指す未来像が込められています。

建築そのものは台湾の最高峰である玉山(ユィシャン)からインスピレーションを得たデザインで、自然の曲線を活かしたやわらかな外観が特徴です。この外観は一見未来的でありながら、どこか自然との調和を感じさせる造りになっており、まさにTECH WORLDの理念を体現しています。

内部の展示は、台湾の自然風景を立体映像で再現したシアターゾーン、AIによって再現された台湾伝統画家の技法による“動くアートギャラリー”、そして台湾の先端技術を体験的に学べるコーナーなど、幅広い年齢層にとって興味深いコンテンツが用意されています。

この展示で特に印象的なのが、技術をただ紹介するのではなく、「台湾らしさ」を持った文脈で体験できる点です。たとえば、海や山といった自然風景を再現する映像体験は、日本でもなかなか見られないほどリアルで没入感があります。

また、「未来の暮らし」をテーマにした展示では、台湾のスマートシティ構想を体感できるように設計されており、どの展示も単なるビジュアル重視の空間にとどまらず、来場者の感覚や思考を刺激する仕掛けが随所にあります。

スマートウォッチを使った体験演出

TECH WORLDを語る上で欠かせないのが、入場時に貸与される「スマートウォッチ」を活用したインタラクティブな体験です。

このスマートウォッチは単なる入場用のチケットのようなものではありません。来場者が各エリアを巡る際に、展示に反応したり、映像の内容が来場者ごとに変化したりと、自分自身の体験がパーソナライズされる仕組みとなっています。

たとえば、ウォッチをかざすことで立体映像が浮かび上がったり、選んだルートによって違うエンディングムービーが再生されたりと、まるで自分だけの未来旅をしているような感覚が味わえるのです。

さらに、スマートウォッチは来場者の移動や反応を記録することで、AIがその人に最適な展示ルートを提案する機能もあり、初めて来た人でも迷うことなく回ることができます。

この仕組みは、**「テクノロジーを通じて人と展示をつなぐ」**というコンセプトに忠実であり、単なるガイドツールを超えた役割を果たしています。

体験が終わった後には、ウォッチの中のデータを元に、自分が何を見て、どんなルートを歩いたかを振り返るレポートがスマホで確認できるようになっており、訪問後の満足度をさらに高めてくれます。

台湾文化と最先端技術の融合展示

台湾文化と最先端技術の融合展示

TECH WORLDの魅力は、未来技術だけにとどまりません。台湾の歴史や文化も深く紹介されており、単にハイテクなだけの展示にはなっていません。

展示の中には、台湾の伝統的な農村風景をモチーフにしたアートや、原住民族の音楽をテーマにした音響インスタレーションなども含まれており、訪れた人が台湾の多層的な文化を感じ取ることができます。

特に注目したいのは、AIを用いた「動く絵画」シリーズです。これは台湾の古典画家のタッチをAIが学習し、その技法でデジタル絵画を生成、さらにそれがアニメーションとして動くというもので、伝統と技術の橋渡しとなる展示として非常に完成度が高いものとなっています。

また、台湾の食文化を取り入れた軽食スタンドも館内に用意されており、視覚・聴覚だけでなく、味覚でも台湾を体感できる工夫がされています。

このような融合的な展示構成によって、TECH WORLDは単なる「未来の展示」ではなく、「未来と過去、デジタルと自然が共存する空間」として訪れる人に多様な気づきを与えてくれます。

来館者限定のプレゼントについて

TECH WORLDでは、来館者へのちょっとした心配りも魅力の一つです。

来場者全員に渡される「限定プレゼント」は、日替わりで内容が変わるのが特徴です。中には台湾の伝統的な柄をあしらったハンカチや、オリジナルステッカー、スマートウォッチ体験記録をデザインした記念カードなどがあり、どれも「TECH WORLDで過ごした体験」が形として残るようになっています。

また、リピーター向けには特別なスタンプラリー形式のプレゼントも用意されており、複数回来場することで別のノベルティがもらえるという仕組みもあります。

この「何度でも来たくなる」設計は、混雑を避けながらもリピート来場を促す工夫として非常にうまく機能しており、実際にSNSなどでは「また来ました!」「今度はこれがもらえた!」という声が多数あがっています。

こういったプレゼント施策は、大人だけでなく子どもにも好評で、「パビリオン=難しそう」と思っている家族連れでも気軽に楽しめる要素となっています。

予約の有無と入場方法を解説

TECH WORLDは、基本的に事前予約が可能なパビリオンです。ですが、予約なしでも当日入場が可能となっており、柔軟な運用がされています。

当日の入場については、先着順での受付となるため、混雑時間帯には入場制限がかかる可能性がある点に注意が必要です。特に土日祝日や連休時期は、多くの人が訪れるため、朝早めの時間帯に行くか、事前予約を済ませておくことが安心です。

以下の表で、TECH WORLDと他パビリオンの入場方式を比較してみましょう。

スクロールできます
パビリオン名予約の有無入場形式特徴
TECH WORLD予約可能予約優先・先着順スマートウォッチ体験・来場特典あり
アメリカ館不要自由入場月の石展示が人気、行列覚悟
サウジアラビア館一部予約制自由入場+一部予約制ドーム型建築、没入感の高い映像演出
フランス館不要先着順アートとラグジュアリーを融合

このように、TECH WORLDは混雑回避のためにも事前予約をして訪れるのが賢明な選択といえます。

他パビリオンと比べた注目ポイント

大阪万博には数多くの魅力的なパビリオンが出展されていますが、その中でTECH WORLDがひときわ異彩を放っているのは、「体験重視」と「文化的背景の深さ」の両立ができている点にあります。

多くのパビリオンは、映像体験や展示物の紹介にとどまりがちですが、TECH WORLDは来場者が能動的に参加できる構造を持っています。スマートウォッチを活用した仕掛けや、AIアートなど、来場者と展示が「対話する」構成は他に類を見ません。

また、政治的な制約の中でも台湾の魅力をしっかり伝えている点は、他国のパビリオンではなかなか見られない独特のスタンスと言えるでしょう。

体験のクオリティ、文化的メッセージ、未来技術との融合。この3点が高次元でバランスされたTECH WORLDは、**知名度こそ他に比べて控えめですが、確実に“穴場でありながら満足度が高いパビリオン”**としておすすめできます。

事前予約のしやすさ、リピーターへの対応、プレゼント施策なども含めて、幅広い層が楽しめる構成になっているので、大阪万博を訪れる際にはぜひ立ち寄っておきたい一館です。

公式予約サイトはこちら:https://www.expo2025.or.jp/domestic-pv/tamayama/

筆者の総評:名前に出せなくても、心に届く台湾のメッセージ

自分がTECH WORLDを訪れてまず驚いたのは、「あれ?ここ、台湾って書いてないけど明らかに台湾の雰囲気あるぞ」という直感でした。外観は美しい曲線の建築で、どこか台湾の自然の豊かさを感じさせるデザイン。そして中に入って体験していくうちに、「これは確実に台湾を感じさせる空間だ」と確信しました。

スマートウォッチを装着して回るという仕組みは想像以上に面白く、ただの案内デバイスではなく、展示との対話ツールのように感じました。歩くルートや選ぶ展示で変化する映像や演出は、来場者の行動によって体験そのものが変化していくので、まさに「自分だけの未来体験」ができた気がします。

展示の中ではAIが再現した伝統画家の作品がとても印象的でした。古いものと新しいものが衝突するのではなく、自然と溶け合っていく。その様子は、まるで畑に撒かれた種が、時間をかけて花開くような感覚。未来の技術に対する希望と、過去の文化への敬意がうまく融合していたと感じました。

もちろん、来館者プレゼントという要素も嬉しかったです。日によって変わるという点も面白く、「次は何がもらえるんだろう?」と再訪の楽しみがあるのも好印象でした。しかも、しっかりと実用性のあるものが多く、記念になるだけでなく普段使いもできるような工夫がされていました。

気になるのは、やはり事前予約の部分です。私が訪れたのは平日だったので当日入場もスムーズでしたが、休日や連休などはやや混雑するようなので、予定が決まっているなら公式サイトから予約しておくのが安心だと思います。

他のパビリオンと比べても、体験性・演出の完成度・展示の深さのどれを取っても高水準だと感じました。特に、来場者との対話を重視した作りや、デジタルだけでなく人の温かみも感じられる演出は、他の大規模な国のパビリオンではなかなか味わえない部分です。

もし誰かに「万博でどこが一番良かった?」と聞かれたら、私は迷わずTECH WORLDを挙げます。名前が出ていないだけで、ここには台湾の魂がしっかりと息づいています。まるで、静かに熱く灯るランタンのような場所です。

自分が一番良いと思った楽しみ方は、事前に予約を入れて混雑を避けつつ、余裕のある時間帯にじっくり回ること。そして、1回で満足せずに、ぜひ2度3度と訪れてみてください。日によって変わる展示の顔、新しい気づきがきっとあります。万博の中の“隠れた本命”、それがTECH WORLDだと思います。

参照URL

  1. TECH WORLD | EXPO 2025 大阪・関西万博公式Webサイトhttps://www.expo2025.or.jp/domestic-pv/tamayama/
    • 概要: TECH WORLDの概要・展示コンセプト・体験内容・予約情報などが掲載された公式情報ページ。
  2. 大阪・関西万博公式ポータルサイトhttps://www.expo2025.or.jp/
    • 概要: 万博の全体概要、パビリオン一覧、アクセス情報、チケット、事前予約など、公式な全体案内が掲載。
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