2025年の大阪・関西万博では、各国のパビリオンが個性豊かな展示を行う中、ひときわ話題を集めているのがスイス館の「ハイジカフェ」です。最上階に位置するこのカフェは、アルプスの少女ハイジの世界観を体験できる特別な空間として、若い世代を中心にじわじわと人気が広がっています。
予約不要で気軽に立ち寄れる点も魅力ですが、その一方で混雑状況や入場制限が気になるという声も少なくありません。加えて、スイスの伝統料理やキットカットとのコラボスイーツ、ネスレ監修のドリンクなど、他では味わえないメニューが揃っていることも見逃せないポイントです。
本記事では、ハイジカフェの予約の有無から、実際の混雑状況、限定メニューの詳細に至るまで、訪れる前に知っておきたい情報をわかりやすく解説しています。

予約なしでも楽しめるって聞いたけど、本当に大丈夫なの?
万博ハイジカフェ予約は必要?


大阪・関西万博で話題の「スイス館ハイジカフェ」。SNSで徐々に注目を集めていることから、「行ってみたいけど、予約って必要なの?」と気になる方も多いはずです。この記事では、現在の予約の必要性や、混雑状況、今後の制度変更の可能性まで、詳細にわかりやすく解説していきます。
ハイジカフェは予約不要って本当?
現在のところ、ハイジカフェは予約なしで利用可能です。これは多くの来場者にとってうれしいポイントのひとつです。公式サイトやスイス館の案内情報を確認しても、現時点(2025年4月15日時点)では予約受付の案内は一切ありません。
つまり、基本的には誰でも自由に立ち寄ることができるカフェというスタンスが取られています。特にファミリー層や学生グループにとって、スケジュールを柔軟に組めるのはありがたい点でしょう。
ただし、この「予約不要」が必ずしも待ち時間ゼロ”や“いつでも入れる”という意味ではないことに注意が必要です。後述しますが、人気ぶりから一部時間帯では長時間の待ちが発生しているのも事実です。
また、施設としても予約制度をとっていない理由の一つには、スイス館自体が未来技術や柔軟な体験を重視していることがあります。訪問のたびに異なる体験を提供するという意味でも、完全フリーアクセスの形式をとっていると考えられます。
このため、訪問を検討している方は「予約は不要だが、混雑対策は必要」という意識で臨むのが現実的です。
現地の混雑状況と入場制限情報
予約が不要と聞くと安心しがちですが、実際にはかなりの混雑が発生しているのが現地のリアルな状況です。特に開幕から数日間の様子を見る限り、ハイジカフェはテレビ番組でも取り上げられるほどの話題性があり、来場者が集中しています。
関西テレビの4月15日放送では、開幕3日目にすでに「入場制限が実施されていた」という報道がありました。つまり、入ろうと思っても時間帯によっては待ち時間が発生し、最悪の場合はその日はカフェに入れない可能性もあるということです。
さらに、プレオープン中のテストランでは最大3時間待ちという事例もありました。これは予想を超える注目度の高さを物語っており、来場者にとっては大きなハードルになりかねません。
下記の表に、混雑傾向をまとめましたので参考にしてみてください。
時間帯 | 混雑傾向 | 入場可否の目安 |
---|---|---|
午前10時前 | 比較的空いている | 入場しやすい |
午前11時〜午後2時 | 非常に混雑 | 入場制限の可能性大 |
午後3時〜午後5時 | やや緩和傾向 | 待ち時間が必要なことも |
午後5時以降 | 徐々に空くことも | 当日の状況次第 |
このように、時間帯によっては大きな差があるため、訪問計画を立てる際は「どの時間に行くか」をしっかり考えておくことが重要です。
予約不要でも朝一訪問が安心


混雑を避けるために最も効果的なのが、「朝一番での訪問」です。前述の通り、午前10時より前の時間帯は比較的空いている傾向があり、入場制限にかかる可能性が低くなります。
スイス館の開館時間は通常、万博の開場時間と同様に午前9時から始まるとされていますが、実際にスムーズに館内に入れるのは9時30分頃からというケースもあります。そのため、9時台のうちに現地に到着しておくと安心です。
また、朝の時間帯はカフェのメニューが新鮮に提供される時間でもあり、限定スイーツなどの在庫切れを避けられるメリットもあります。混雑時には、人気メニューが午後には完売してしまうこともあるため、食べたいものがある場合は早めの来訪が必須です。
ちなみに、朝一訪問は体力的にも余裕がある時間帯ですし、他のパビリオン見学との兼ね合いもスムーズになる可能性が高いです。ハイジカフェを中心にスケジュールを組むと、1日の行動計画に余裕が出やすくなります。
今後予約制度が導入される可能性
ここで気になるのが、今後「予約制度」が導入されるのかどうかという点です。現在は予約不可ですが、この人気ぶりが続けば、整理券や時間指定入場といった形式が導入される可能性は十分にあります。
特に万博後半になると、ゴールデンウィークや夏休みなど、多くの来場者が予想される時期を迎えます。そのため、来場者の混雑緩和や安全対策の一環として、段階的に入場管理が強化されることも考えられます。
例えば、同様の例として2020年のドバイ万博では、人気パビリオンに対して事前予約アプリ「Expo 2020 Official App」での時間指定制度が導入されていました。大阪・関西万博でも、公式アプリなどを通じて、今後同様の機能が展開される可能性があります。
このため、これから行く予定のある方は、公式情報をこまめにチェックすることが大切です。最新の案内は公式万博サイトにて確認可能ですので、訪問前には必ず目を通しておきましょう。
公式情報はこちら:https://www.expo2025.or.jp/
加えて、SNSなどでも現地訪問者の体験談がシェアされています。リアルタイムの混雑情報や、どの時間にどれくらい並んだかなどの情報は、X(旧Twitter)やInstagramで「#ハイジカフェ」などのハッシュタグを使って検索してみると良いでしょう。
また、仮に予約制度が導入されるとしても、すぐに全日程が対象になるとは限りません。特定の曜日や祝日限定で試験導入されるケースも予想されるため、柔軟に対応できるようにしておくと安心です。
このように、今はフリーアクセスを楽しみつつ、状況に応じて予約制度が加わる可能性を見越して動くのが賢い訪問スタイルといえるでしょう。
万博ハイジカフェ予約と限定メニュー情報


スイス館の最上階にある「ハイジカフェ」は、ただの万博カフェではありません。スイスの伝統と日本の美意識を融合させたメニュー構成、そしてアルプスを感じさせる開放的な空間が、訪れた人々を特別なひとときへと誘います。このセクションでは、そんなハイジカフェの魅力的なメニューを詳しくご紹介します。どんなフードやスイーツが味わえるのか、気になる人にとって必見の内容です。
人気のスイス伝統料理を紹介
ハイジカフェの最大の魅力のひとつが、本格的なスイス伝統料理を日本の万博で気軽に楽しめるという点です。料理はどれも日本の食材や文化と掛け合わせる工夫がされており、「異国の味を身近に感じられる」ユニークな体験ができます。
代表的なメニューの一つが「スイス風ホットドッグ(1,950円)」。日本の一般的なホットドッグとは異なり、スイス特有のスパイスが効いたソーセージとチーズが濃厚に絡み合う一品で、パンの外はカリッと中はふんわり。ボリュームも十分で、お昼ごはんにもぴったりです。
もう一つ注目したいのが「チキンカツ・コルドンブルー」。これはスイスを代表する家庭料理で、チーズとハムを鶏肉で包み、衣をつけて揚げたものです。日本ではあまり馴染みのない料理かもしれませんが、濃厚なチーズのコクとジューシーなチキンのハーモニーが絶妙で、一度食べるとクセになる味わいです。
「仔牛の串焼き チューリッヒ風」も、スイスらしさを感じられるメニューのひとつです。軽くスパイスが効いたソースに漬け込んだ仔牛をじっくり焼き上げており、肉の旨味が口いっぱいに広がります。
そのほか「アルプス風マカロニ&チーズ」や「ロシュティ(スイスのポテトパンケーキ)」もラインナップされています。ロシュティは外はカリッ、中はモチっとした食感で、日本のお好み焼きとはまた違った感覚を楽しめるユニークな逸品です。
このように、ハイジカフェではスイスの郷土料理を忠実に再現しつつ、日本人の舌にも合うようアレンジが加えられているため、どの料理も安心して楽しめるのがポイントです。
スイーツメニューはフォトジェニック
訪れる人の心をときめかせるのが、ハイジカフェのスイーツメニューです。特にスイーツ好きの女性を中心に「これは写真に残したい!」と感じるフォトジェニックな見た目が話題となっています。
まず注目したいのは「ラズベリー&ほうじ茶のムースケーキ(1,500円)」。見た目はまるで高級ホテルのデザートのようで、赤いラズベリーの鮮やかさと、ほうじ茶ムースの落ち着いた色味の対比が美しく、味わう前から楽しめます。さらに、甘さ控えめで上品な味わいなので、スイーツが苦手な方にもおすすめです。
次に紹介したいのが「トリプルチョコムース」と「キャロットチーズケーキ」(各1,100円)。トリプルチョコムースはダーク・ミルク・ホワイトの3種類のチョコレートを層にしたスイーツで、チョコ好きにはたまらない濃厚さが魅力です。一方キャロットチーズケーキは、スパイスがほんのり香るキャロットケーキの上に、爽やかなチーズクリームを重ねたもので、意外な組み合わせながらも相性抜群です。
「季節のフルーツタルト」は、旬の果物を使った彩り豊かなタルトで、季節ごとに内容が変わります。訪れるたびに違った味わいを楽しめる点も、リピーターにとってはうれしい要素でしょう。
また、「サワーチェリーケーキ風アイスドリンク(1,500円)」も人気急上昇中のメニューです。スイーツとドリンクの間を行き来するような一品で、チェリーの甘酸っぱさとバニラアイスのまろやかさが絶妙に調和しています。
これらのスイーツは、味だけでなく見た目でも満足度が高いため、SNSにアップする写真目的でも十分楽しめるラインナップです。
ネスレやキットカットとのコラボにも注目


スイスといえば、ネスレの本拠地でもあることをご存知でしょうか? この背景を生かし、ハイジカフェではネスレや人気チョコレート「キットカット」とのコラボレーションメニューも提供されています。
特に話題となっているのが、「キットカット ダブルクリームのラズベリー添え風味」を使ったスイーツ。キットカットそのものがケーキの素材として使用されており、サクサクとした食感とクリームのなめらかさのコントラストがクセになる美味しさです。
また、見た目も華やかで、透明なグラスに層を重ねて盛りつけることで、まるでアート作品のようなビジュアルに仕上がっています。このようなコラボメニューは、スイスと日本の文化が交差する大阪万博ならではの魅力ともいえるでしょう。
さらに、ネスカフェ製のドリンクメニューも充実しています。スイス発のコーヒーブランドであるネスレの豆を使用したブレンドコーヒーやラテ、カプチーノなどがラインナップされており、食後のリラックスタイムにぴったりです。
**「スイスに行かなくてもスイスの味を楽しめる」**というのは、忙しい日常の中ではなかなかできない贅沢な体験です。こういったコラボを楽しみに来場する方も少なくありません。
限定ドリンクでスイス気分を満喫
ハイジカフェでは、スイーツやフードだけでなく、「スイスを感じられる限定ドリンク」も豊富に用意されています。スイス産ワインや特製ノンアルコールカクテルなど、大人から子どもまで楽しめるラインナップがそろっているのも特徴です。
まず注目なのが、スイス産の白ワインや赤ワイン。アルプスの清涼な気候で育ったブドウを使ったこれらのワインは、すっきりとした飲み口で料理にもスイーツにもよく合います。ワイン初心者の方でも飲みやすいのが特徴です。
また、ノンアルコールドリンクでは、スイスのハーブを使った「アルプスモヒート風ソーダ」や、「ラベンダーラテ」といったオリジナルメニューも登場しています。これらはカフェインを控えている方やお子さま連れの来場者にもおすすめです。
さらに、季節限定で登場する「スイスハーブティー」は、リラックス効果が高く、食後のひとときにぴったりの一杯。スイスでは昔から自然療法の一環として使われているハーブを現代風にアレンジしたもので、心と身体の両方を癒してくれるような味わいです。
このように、ドリンクメニューもただの「カフェ利用」にとどまらず、文化体験の一環として楽しめるよう工夫されています。飲み物を片手に、最上階の開放感ある空間でのんびり過ごせば、まるでスイスの山小屋に滞在しているような錯覚を味わえるかもしれません。
筆者の総評:朝とスイーツがカギになる、賢い楽しみ方
スイス館のハイジカフェに実際に訪れてみて思ったのは、「朝を制する者がすべてを制する」ということに尽きるという点です。予約不要というメリットはたしかに大きいのですが、それに甘えて午後に訪れると、すでに長蛇の列。目の前で入場制限がかかってしまったときの残念さは、まるでディズニーでファストパスを逃した気分でした。
とはいえ、朝に到着すれば、スムーズに入れて好きなメニューを選び、アルプス風の開放感ある空間でゆっくりと過ごすことができました。特に感動したのは「ラズベリー&ほうじ茶のムースケーキ」。見た目はもちろん、口に入れた瞬間の繊細な風味が、まさにスイスと日本の“美味しい交差点”とでも言うべき完成度でした。
料理も期待以上でしたが、むしろその後に楽しんだドリンクやスイーツでの満足度がかなり高かったです。ネスカフェのラテは普段飲むものより香り高く、キットカットとのコラボスイーツは、まるで食べる宝石のような美しさがありました。
全体を通して感じたのは、このカフェは単なる食事の場ではなく、「体験型の観光スポット」であるということ。味覚はもちろん、視覚や嗅覚まで楽しませてくれる構成は、五感でスイスを味わうというテーマにぴったりでした。
ただし、楽しむためにはやはり事前の工夫が必要です。朝早く行く、メニューの事前チェックをする、混雑時は他のパビリオンで時間調整をするなど、ちょっとした計画がカギになります。
私がベストだと感じたのは、「朝一でハイジカフェに直行し、カフェ後に館内展示をじっくり楽しむ」という流れです。これならスイーツも選び放題ですし、カフェの雰囲気もゆったりと味わえます。万博の一日を贅沢にスタートさせたい方にぴったりな体験になるはずです。
参照URL
- スイスパビリオン公式概要(大阪・関西万博) – https://www.expovisitors.expo2025.or.jp/pavilions/9e9eb24a-254b-4cb4-a2ad-a73e8a1eadc0
- 概要: スイス館を含む各国パビリオンのテーマウィークや展示内容を解説。最新情報も随時更新されており、万博来場前に目を通しておきたい信頼性の高い公式情報です。
- 大阪・関西万博公式サイト トップページ – https://www.expo2025.or.jp/
- 概要: 万博全体の公式情報を発信するポータルサイト。アクセス情報やチケット、来場者向け案内も網羅されており、イベント全体の動きが把握できます。